コラム / 転職・キャリア / 2026.09.04

Big4の戦略部門へ転職するならどこに応募するか|Strategy&・EY-Parthenon・Monitor Deloitte・KPMG FAS Strategyを職務経歴別に比較

Big4の戦略部門へ転職するならどこに応募するか|Strategy&・EY-Parthenon・Monitor Deloitte・KPMG FAS Strategyを職務経歴別に比較

# Big4の戦略部門へ転職するならどこに応募するか|Strategy&・EY-Parthenon・Monitor Deloitte・KPMG FAS Strategyを職務経歴別に比較

Big4の戦略部門を調べると、Strategy&、EY-Parthenon、Monitor Deloitte、KPMG Strategyが同じ一覧に並ぶ。だが、4部門を「戦略コンサル」という一つの箱に入れてしまうと、応募先の優先順位は決められない。

違いはブランドの知名度だけではない。経営・事業戦略を中心に見るのか、企業成長と取引をつなぐのか、変革実行とトランスフォーメーションオフィスまで担うのか、BDDやValue Creationなど財務・M&Aの局面まで扱うのかで、評価される職務経歴書の証拠が変わる。

営業企画で受注率を改善した人、SIerでデータ基盤を刷新した人、経営企画で中計と投資配分を作った人、FASでBDDやPMIを経験した人、総合コンサルで構想から実行まで担当した人を、同じ書類で4部門へ出す必要はない。自分の成果物を、応募先が公式に掲げるテーマと担当局面へ対応させることで、第一志望1件、併願1件、見送り条件まで決められる。

なお、以下の点数は選考通過率や合否を示すものではない。2026年9月4日に確認できた公式採用・サービスページを事実の根拠とし、そこから「どの経験が近いか」を応募準備のために整理した基準である。案件比率、給与、倍率、合格率、案件期間は、公式に同じ条件で公開されていないため断定しない。

先に結論:4部門の違いは「どの局面の成果物を持っているか」で見る

部門・採用単位公式に書かれていることそこから読める応募上の含意職務経歴書で示す証拠
PwCコンサルティング合同会社 Strategy&一定の実務経験者を中途で通年採用。経営戦略を立案するだけでなく、クライアントに向き合い成果を実現する姿勢を掲げる経営課題の定義、選択肢の比較、意思決定後の実現までを一続きで説明できる人が合わせやすい。PwCの他サービスの説明をStrategy&固有の求人と混ぜない中計、事業ポートフォリオ、新規事業、投資判断、実行KPI。自分が作った選択肢と、経営会議で決まった結果
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社のEY-Parthenon戦略コンサルティングで企業・成長戦略、戦略的変革、価値創造を扱う。別ページでTransactions and Corporate Financeとして、買収、売却、事業再編、バリュエーション、M&Aエグゼキューション、PMIなどを説明成長戦略の応募先と、取引・再編・再生の応募先を同じ「EY-Parthenon」として扱わない。戦略と取引のどちらの入口・チームかを個別求人で確認する成長率、顧客・事業ポートフォリオ、新規事業の事業計画、BDD、バリュエーション、100日計画、PMI、再生施策。資本・取引の判断へどうつないだか
デロイト トーマツ グループのMonitor Deloitte企業・事業戦略、シナリオプランニング、トレンド分析、デジタル・アナリティクス、経営変革、事業ポートフォリオ変革、トランスフォーメーションオフィス立ち上げと変革実行を説明戦略案だけでなく、外部環境の不確実性をどう読み、組織・プロセス・ITをどう動かし、価値創出をどう追うかが接続点になるシナリオ比較、事業ポートフォリオ、変革ロードマップ、経営会議資料、PMOではなく意思決定・実行を動かした証拠、KPIの変化
株式会社KPMG FASのStrategy & Value Creationディレクター、シニアマネージャー、マネージャー、シニアアソシエイト、アソシエイト、ジュニアアソシエイトを募集。A経営・事業戦略、B M&AのPre/In-deal、C Value Creation戦略と実行伴走。関連するコンサルティング会社・アドバイザリー会社で3年程度以上、TOEIC800点以上相当、PowerPoint・Excel等を記載4部門の中で、M&A・財務・事業価値向上の経験と公開要件の照合が特に重要。KPMGコンサルティングやKPMG FASのIntegration & Separationと混同しないBDD、事業計画、投資委員会資料、買収後の売上・コスト・キャッシュフロー改善、Value Creation計画、担当職位、関連実務年数、英語点数

この表の「応募上の含意」は、公式が候補者へ約束している採用基準ではない。公式記載を、候補者が持つ成果物へ翻訳するための読み方である。Strategy&なら「戦略を作った」だけでなく、実現までの判断を示す。EY-Parthenonなら「M&Aに関わった」だけでなく、戦略・取引・再編のどの局面かを分ける。Monitor Deloitteなら「DXを推進した」だけでなく、企業・事業戦略と変革実行をつなぐ。KPMG FAS Strategyなら「財務に詳しい」だけでなく、A・B・Cのどれに該当し、指定経験と英語条件を満たすかを示す。

4部門を同じ比較表に置く前に、法人とサービスラインを固定する

Strategy&はPwCコンサルティング合同会社の戦略コンサルティング採用

Strategy&の公式中途採用ページは、一定の実務経験を積んだ人を通年で積極的に採用すると記載している。応募資格は、国内または海外の大学・大学院を卒業し、一定の実務経験を積んだ人と案内され、書類選考後の選考プロセスが示されている。

サービスの説明では、旧ブーズ・アンド・カンパニーを源流とする戦略コンサルティングチームであり、「Sleeves rolled up」という表現で、机上の戦略にとどまらず成果の実現まで向き合う姿勢を打ち出している。ここから応募準備へ落とすなら、経営課題、選択肢、意思決定、実行後の効果を一本の案件として書くのが自然だ。

ただし、PwCコンサルティング全体のストラテジーコンサルティングにはStrategy&以外のチームもある。X-Value & Strategyは経営アジェンダの設定から戦略策定、変革の実現までを一貫して支援すると説明している。これはStrategy&の中途求人へそのまま移せる条件ではない。応募するページの法人名、チーム名、職種名を確認し、別チームの社員紹介をStrategy&の仕事の実態として引用しない。

EY-Parthenonは「戦略」と「Transactions and Corporate Finance」を分けて見る

EY-Parthenonの公式戦略ページは、CEO、取締役会、プライベートエクイティ投資家、政府機関と連携し、内部成長、外部成長、戦略的変革、価値創造を支援すると説明している。企業・成長戦略、次世代型新規事業、コスト構造改革、リストラクチャリング・再建戦略などが挙げられている。

一方、Transactions and Corporate Financeの公式ページは、買収から事業再編・売却までを扱い、M&A・ダイベストメント戦略、バリュエーション、意思決定モデリング、ディール創出、資金調達、統合型デューデリジェンス、M&Aエグゼキューション、PMIを示している。これらを一つの「戦略案件」として書くと、何を専門にしたいのかがぼやける。

例えば経営企画で新規事業の5年PLを作った経験は企業・成長戦略に寄る。FASで買収候補の市場・収益性を検証した経験は取引戦略やCorporate Financeに寄る。買収後に組織・IT・営業を統合した経験はPMIや実行に寄る。同じEY-Parthenonの名前でも、応募するチームの仕事と自分の局面を合わせる必要がある。

Monitor Deloitteは企業・事業戦略から変革オフィスまでをつなぐ

Monitor Deloitteの公式サービスページは、企業戦略・事業戦略の策定、戦略の実行支援、経営変革、事業ポートフォリオ変革、コスト構造改革、事業再生、トランスフォーメーションオフィスの立ち上げ・変革実行推進を記載している。

また、シナリオプランニング、トレンド分析、インサイト導出、AIを活用したシナリオモニタリング、デジタル・アナリティクスを活用した経営変革も説明している。したがって、IT経験者でも「システムを導入した」だけでは弱い。外部環境や顧客・事業の変化をどう捉え、経営の選択肢をどう変え、組織・プロセス・ITの変革をどう実行したかまで書いて初めて、公式テーマと重なる。

Monitor Deloitteというブランドのサービス説明と、デロイト トーマツ コンサルティングの個別求人は同じ情報ではない。応募時には、雇用法人、求人名、所属ユニット、具体的な業務範囲を確認する。公式サービスページにない案件比率や標準アサインを推定してはいけない。

KPMG FAS StrategyはKPMGコンサルティングではなく、FASの募集

KPMG FASのStrategy部門は、Strategy & Value Creation業務として次の三つを明確に置く。

  • A:経営・事業戦略の立案
  • B:M&AディールのPreディールおよびInディール支援
  • C:Value Creation戦略の構想と戦略実行への伴走

業務内容には、M&AにおけるBDDや事業計画策定支援、買収後・売却前・再生・再成長局面での売上向上、コスト削減、キャッシュフロー改善が含まれる。募集職位はディレクターからジュニアアソシエイトまでで、求める人物像にはA・B・Cのいずれか一つ以上の経験に加え、指定されたコンサルティング会社またはアドバイザリー会社で3年程度以上の実務経験、4年制大学卒以上、TOEIC800点以上相当、PowerPoint・Excelを使いこなすスキルなどが記載されている。

この求人に対して、事業会社でのM&A後IT統合が近いからといって、自動的にStrategy & Value Creationの要件を満たすとは言えない。業務テーマの近さと、公開された所属・経験年数・英語条件は別々に照合する。また、KPMG FASのIntegration & SeparationはPMIやセパレーションを扱う別の採用単位であり、KPMGコンサルティングの戦略・変革職とも別である。

一般的な比較記事から一歩進める:会社の性格ではなく「成果物の対応表」を作る

転職支援の比較記事には、戦略・DX・M&A・PMIなど経験領域を広く挙げ、企業ごとの強み、求人の探し方、エージェントの活用方法を説明するものが多い。JACは戦略コンサルタント転職で、採用背景や評価ポイント、入社後に担うテーマを確認する重要性を説明している。typeはキャリアアドバイザーと企業担当の連携、求人票にない情報、面接対策を強みとしている。パソナキャリアも戦略・経営コンサルタント求人を、経営課題や実行支援、デジタル・ITの上流工程などの切り口で紹介している。Alternative Careersの比較記事は、Strategy&、EY-Parthenon、KPMG戦略、Monitor Deloitteなどの強みや選考フローを横並びにしている。

これらを読んで「自分の経験は戦略にもDXにもM&Aにも関係する」と感じたら、そこで止めない。次の対応表を作ると、企業名ではなく応募先の仕事に変換できる。

自分の経験書類に置く成果物数字・範囲近い公式テーマ注意点
中計を作った経営会議用の選択肢比較、3カ年PL、投資配分案事業数、投資額、承認結果Strategy&、Monitor Deloitte、EY-Parthenonの企業・成長戦略、KPMG A「中計に参加」だけでは担当範囲が分からない
営業改革をした顧客セグメント、価格・提案・チャネル施策、KPI運用表商談数、受注率、値引率、営業人数Monitor Deloitteの変革、EY-Parthenonの成長戦略、案件によってはStrategy&営業管理の改善と経営戦略を同一視しない
システム刷新をした業務要件、移行方針、投資対効果、段階導入計画ユーザー数、データ件数、停止時間、品質KPIMonitor Deloitteのデジタル・アナリティクス、Strategy&の実現、個別XVS系求人技術仕様だけでは経営接点が弱い
買収を支援した市場・競争・収益性の分析、BDD、投資委員会資料候補社数、検証期間、価格レンジ、投資判断EY-Parthenon Transactions、KPMG B、KPMG C買収候補の調査とBDD、PMIを分ける
PMIをした100日計画、統合論点、Synergy KPI、ガバナンス表拠点数、対象人数、コスト・売上・キャッシュフローEY-Parthenon Transactions、KPMG C、KPMG FAS I&Sの別求人KPMG Strategyの要件を経験だけで満たすと決めない

一般論が役立つのは、候補となるテーマを広げる段階までである。応募順を決める段階では、成果物、対象範囲、自分の意思決定、結果の数値、公開要件を一行ずつ書く。これが4部門の違いを自分のキャリアへ落とす具体化になる。

職務経歴別に見る第一志望・併願・見送り条件

1. 営業企画・営業改革の経験が5〜10年ある場合

営業企画で評価されるのは、営業会議を運営した事実ではなく、どの顧客・商品・チャネルの構造を変え、数字がどう動いたかである。

例えば、過去400件の商談を顧客規模、業種、導入目的、失注理由で分類し、重点顧客の定義、価格承認ルール、業種別提案書、代理店の返答ルールを設計したとする。受注率が21%から29%へ上がり、平均値引き率が2ポイント下がり、営業30人が運用したなら、成果物と対象範囲は明確だ。

この経験の第一候補は、価格、成長、営業変革のどこを主軸にするかで分かれる。顧客・商品・チャネルの成長戦略と施策の効果測定まで担ったならEY-Parthenonの企業・成長戦略や、Monitor Deloitteの成長・変革テーマを優先する。経営会議の選択肢と全社投資配分まで担当したならStrategy&も候補になる。一方、KPMG FAS StrategyはA・B・Cのテーマが近くても、公式求人にあるコンサルティング会社・アドバイザリー会社での3年程度以上などを満たさない場合、関連性だけで応募を第一候補にしない。

見送り条件:数字はあるが、営業部門の一部運用に限られ、経営課題・事業選択・戦略仮説を説明できない場合は、戦略部門4つへ同時に出さない。まず戦略寄りの成果物を一つ作り直すか、営業・成長戦略に近い個別求人へ絞る。

2. IT企業・SIerで5〜12年ある場合

IT出身者は、システム導入の工程表より「なぜその投資を選び、どの業務・顧客価値を変え、稼働後に何を測ったか」を前へ出す。

例えば、基幹刷新で業務要件を6部門から集め、120万件の顧客データについて一括移行と段階移行を比較し、法務確認が必要なデータを分離した。ベンダー4社を管理し、店舗停止なしで移行し、稼働後の重複率、処理時間、利用率をKPIにしたなら、単なるPMOではなく、選択肢、制約、実行管理、効果測定の経験になる。

第一候補はMonitor Deloitteが置きやすい。公式にデジタル・アナリティクス、デジタルを組み込んだビジネスモデル変革、経営変革、組織・プロセス・IT設計から実行・価値創出までを扱うためである。経営アジェンダの設定、AI・データ投資、複数部門の変革まで担ったならStrategy&も候補になる。EY-Parthenonはソフトウェア戦略やデジタルを扱うページもあるが、応募する入口が戦略か取引・Corporate Financeかを確認する。KPMG FAS Strategyは、IT統合だけではBやCの指定要件・関連アドバイザリー経験に直結しないことがある。

見送り条件:成果物が要件定義書、テスト計画、進捗表に限られ、経営判断の選択肢や投資対効果を示せない場合は、Strategy&やEY-Parthenonをブランド名だけで第一志望にしない。まず「投資を見送った案」「段階導入にした理由」「稼働後の事業KPI」を補足できるか確認する。

3. 経営企画・事業企画で5〜12年ある場合

経営企画は4部門との接点が広い。その分、「経営会議に出した」「中計を担当した」だけでは差がつかない。どの事業を伸ばす・維持する・縮小するのかを、どの前提と数字で比較したかを書く。

例えば、6事業のポートフォリオ評価で市場成長率、営業利益率、投下資本回収期間をそろえ、新規事業では市場調査、5年PL、投資委員会資料を作った。成長事業への12億円の再配分が承認され、承認後は14人の実証チームで12カ月運用し、有料会員1.8万人、売上3.1億円まで追ったなら、Strategy&の経営課題・実践的戦略と、Monitor Deloitteの企業・事業戦略から変革への接続が見える。

第一候補は、経営層の選択肢と実行KPIを強く示せるならStrategy&。変革プログラム、事業ポートフォリオ、組織・ITまで横断したならMonitor Deloitte。成長戦略に加え、投資家の視点、取引、再編まで広げたいならEY-Parthenonを併願にする。M&A・BDD・Value Creationの実務やKPMG FAS公式求人の関連経験3年程度以上、TOEIC800点以上相当などを満たすならKPMG FAS Strategyも候補となるが、経営企画の年数だけで要件を満たしたことにはしない。

見送り条件:中計のスケジュール管理や資料取りまとめだけで、自分が置いた仮説・比較・判断・数値結果が語れない場合は、4部門へ同じ書類を出さない。各事業の選択肢、意思決定者、自分が作った資料、承認後のKPIを分離して書く。

4. FAS・M&A・PMIで5〜12年ある場合

FAS出身者は、EY-ParthenonとKPMG FAS Strategyが近く見える。しかし、財務DD、BDD、バリュエーション、ディール実行、PMI、Value Creationは役割が異なる。担当した局面を必ず分ける。

例えば、買収候補9社をロングリスト化し、3社の市場成長率・収益性・顧客重複を検証し、投資委員会向けの5年計画を作った。成約後は12拠点の100日計画を作り、クロスセル売上6.2億円をKPIで追ったなら、EY-ParthenonのTransactions and Corporate FinanceとKPMG FAS StrategyのB・Cに対応しやすい。逆に、財務DDの一工程だけで、事業計画の前提や経営判断に触れていないなら、A・B・Cのどこに置くかを慎重にする。

第一候補は、KPMG FASの公開要件を満たし、A・B・Cのうち二つ以上を成果物で示せるならKPMG FAS Strategy。EY-Parthenonは取引ライフサイクル全体のサービス説明があり、買収・売却・PMIを戦略と実行へ広げたい人の併願候補になる。Monitor Deloitteは企業変革・ポートフォリオ変革へ広げたい場合、Strategy&は取引よりも企業・事業戦略と実現を主軸に置きたい場合に比較する。

見送り条件:KPMG FAS Strategyへ応募する場合、A・B・Cの経験がない、指定されたコンサルティング・アドバイザリー実務が3年程度未満、TOEIC800点以上相当を満たさない、のいずれかが公開求人上の必須条件に該当するなら、合計点が高くても見送る。別のKPMG FAS求人に該当するなら、法人・部門・要件を改めて確認する。

5. 総合コンサルで5〜12年ある場合

総合コンサル出身者は、プロジェクト数を並べるより、戦略のどこからどこまでを担ったかで比較する。構想、分析、意思決定、業務・IT設計、実行管理、効果測定のうち、本人の担当範囲を明記する。

例えば、通信会社の全社成長戦略で市場・競合分析と事業ポートフォリオ案を作り、その後の変革オフィスでKPI設計と経営会議運営を担当した。別案件では、買収先の営業統合で100日計画とSynergy KPIを設計したなら、Strategy&、Monitor Deloitte、EY-Parthenon、KPMG FAS Strategyの候補を、案件ごとに分けて採点できる。

第一候補は、戦略テーマと成果物が企業・事業戦略、顧客の意思決定、実現までつながるならStrategy&またはMonitor Deloitte。取引・再編・PMIの系列を深めたいならEY-ParthenonまたはKPMG FAS Strategy。総合コンサルでの在籍年数だけでKPMGの指定アドバイザリー経験や英語要件を満たすとは限らないため、職務内容と求人条件を別欄で確認する。

見送り条件:PMO・進捗管理だけで、課題仮説、選択肢、顧客の意思決定、結果の責任範囲を説明できない場合は、戦略部門への横移動を急がない。担当資料、会議で変えた判断、実行後の数値を一つの案件に戻してから応募する。

0〜2点で4部門を採点する

各部門について、次の6項目を0〜2点で採点する。満点は12点だが、合計点だけで応募を決めない。特に「公式必須条件」は、他の点数で相殺しない。

採点項目0点1点2点
案件テーマ公式テーマに対応する実務がない隣接テーマはある公式テーマと同じ実務を説明できる
成果物作業参加だけ成果物はあるが結果が不明自分が作った資料・計画・モデルを特定できる
顧客・経営接点データ提供・内部作業のみ会議参加や一部説明経営者・顧客の判断を変える提案・合意形成を担当
財務・M&A取引・財務に接点がない周辺情報の分析BDD、事業計画、投資判断、PMI、Value Creationを担当
実行支援提言・設計で終了PMOや一部導入実行計画、現場導入、KPI、改善まで追った
公式必須条件一つ以上満たさない個別求人・条件が未確定求人、職位、経験年数、英語等を確認し満たす

採点の根拠は「戦略経験あり」ではなく、「6事業の投資配分案」「3社のBDD」「120万件のデータ移行計画」「受注率21%から29%」「12拠点の100日計画」のように書く。数字が機密に触れる場合は、実数をレンジや比率へ丸めるが、本人の担当範囲は曖昧にしない。

採点後の応募順

  1. 第一志望:10〜12点で、案件テーマ・成果物・公式必須条件がすべて2点。経営接点または実行支援も、自分の転職条件に応じて2点あること
  2. 併願:8点以上で、第一志望と異なる公式テーマに対応し、必須条件が2点。第一志望と同じ書類を丸ごと使わない
  3. 保留:6〜9点、または個別求人・採用法人・職位・必須条件が未確定。採用担当や求人票で確認してから順位を決める
  4. 見送り:公式必須条件が0点、または自分が避けたい担当局面と求人の中心が一致する。点数が高くても応募しない

例えば、経営企画の候補者がStrategy&を11点、Monitor Deloitteを10点、EY-Parthenonを7点、KPMG FAS Strategyを5点とした場合、Strategy&を第一志望、Monitor Deloitteを併願、EY-Parthenonを取引・成長どちらの求人か確認する保留、KPMGを要件不一致で見送りとする。これは優劣のランキングではなく、その候補者の成果物と条件に対する応募順である。

応募先を決める3段階

第1段階:公式ページから応募単位を一行にする

「PwC」「EY」「Deloitte」「KPMG」とだけ書かない。次のように法人、部門、職位、求人URLを一行にする。

PwCコンサルティング合同会社/Strategy&/中途採用/応募職位:[職位]
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社/EY-Parthenon/[StrategyまたはTransactions等]/[求人名]
デロイト トーマツ グループ/Monitor Deloitteに接続する[求人名]/雇用法人:[法人名]
株式会社KPMG FAS/Strategy & Value Creation/[職位]

法人名や部門名が確認できない状態では、公式必須条件を2点にしない。ブランドのサービス説明と採用求人を分けるだけで、誤った併願を減らせる。

第2段階:成果物を公式テーマへ一つだけ接続する

一つの案件に「戦略」「DX」「M&A」「PMI」を全部付けない。最も自分が判断した局面を一つ決め、補助的な局面を二つまで書く。

例えば「買収後の営業統合」は、主テーマをPMI・Value Creation、補助テーマを事業計画・売上改善にする。「AI基盤導入」は、主テーマをデータ主導の経営変革、補助テーマを業務設計・投資判断にする。主語と数字が複数部門で変わるなら、応募先ごとに書類の先頭を変える。

第3段階:第一志望1件、併願1件、見送り条件を固定する

第一志望は、最も有名な部門ではなく、テーマ・局面・成果物・要件の重なりが最大の部門にする。併願は、同じ経験を別の公式テーマへ翻訳でき、かつ第一志望と選考時期や準備が競合しすぎない一件にする。見送り条件は「興味がない」ではなく、「初期配属で実行だけになる」「KPMGの公開必須要件を満たさない」「取引経験がないのにTransactionsを主軸にする」など、確認可能な条件で書く。

職務経歴書の見出しを部門別に書き換える:修正前後の全文例

例1:経営企画をStrategy&向けにする

修正前

経営企画として中期経営計画の策定や新規事業の立ち上げを担当し、関係部署と連携して会社の成長に貢献しました。

修正後

消費財メーカーの経営企画で7年、6事業のポートフォリオ評価と3カ年中期経営計画を担当。新規サブスクリプション事業では市場調査、5年PL、投資委員会資料を作成し、14人の部門横断実証を設計。成長事業への12億円の投資再配分を承認に導き、承認後12カ月で有料会員1.8万人、年間売上3.1億円までKPIを追跡した。

経営課題、選択肢、意思決定、実現後の数字が並ぶため、Strategy&の「戦略策定から成果の実現まで」という公式メッセージへ接続しやすい。

例2:SIerをMonitor Deloitte向けにする

修正前

大手製造業の基幹システム刷新プロジェクトでPMOを担当し、複数ベンダーを管理して導入を成功させました。

修正後

SIerのコンサルティング部門で6年、製造業3社のデータ・業務変革を支援。基幹刷新では6部門の業務要件と120万件の移行対象を整理し、一括移行と3段階移行の投資・停止リスクを比較。法務確認が必要なデータを分離したうえでベンダー4社の実行計画を設計し、店舗停止なしで稼働、重複率・処理時間・利用率を稼働後KPIとして運用した。

システム導入の成功談ではなく、データを使った経営変革、業務・IT設計、実行・価値創出へ置き換えている。これはMonitor Deloitte向けの書き換えであり、同じ案件をStrategy&へ出すなら投資判断と経営課題の定義を先頭へ移す。

例3:FAS・PMIをEY-Parthenon向けにする

修正前

M&A案件でデューデリジェンスとPMIを担当し、買収後の統合作業を推進しました。

修正後

金融系アドバイザリー会社で6年、買収候補9社の選定、3社の事業計画検証、成約後1件のPMIを担当。市場成長率・収益性・顧客重複を検証した投資委員会向け5年計画と、12拠点の100日計画を作成し、営業・人事・ITの統合論点を週次で管理。統合後はクロスセル売上をKPI化し、初年度6.2億円まで追跡した。

取引前の検証と取引後の実行を別の成果物として示し、EY-ParthenonのTransactions and Corporate Financeにあるライフサイクルのどこを担当したかを明確にしている。

例4:営業企画を成長戦略向けにする

修正前

営業企画として営業施策を立案し、売上拡大と営業効率化を推進しました。

修正後

BtoB機器メーカーで営業企画5年、400件の商談を顧客規模・業種・導入目的・失注理由で分類。重点顧客の定義、価格承認ルール、業種別提案書、代理店の48時間返答ルールを設計し、営業30人へ導入。対象商談の受注率を21%から29%へ8ポイント改善し、平均値引き率を2ポイント低減した。

営業活動の「支援」ではなく、顧客構造、価格、チャネル、KPIを変えた経験として書く。EY-Parthenonの企業・成長戦略やMonitor Deloitteの変革テーマを検討できるが、経営会議での投資判断まで担当していないならStrategy&の第一候補点を無理に高くしない。

10分で作る応募判断メモ

面接対策やケース問題の練習より先に、応募先の一行、成果物の一行、見送り条件の一行を作る。これだけで、同じ会社名の中にある複数の法人・サービスラインを混ぜにくくなる。

  1. 2分:4部門の法人・部門・職位・求人URLを一行ずつ記入する
  2. 3分:自分の代表案件を一つ選び、成果物・数字・担当範囲を書く
  3. 3分:6項目を0〜2点で採点し、公式必須条件だけは別に確認する
  4. 2分:第一志望1件、併願1件、点数に関係なく見送る条件を決める

採点表を作る際は、Big4戦略部門の応募先を成果物で採点する記事も参照できる。4部門の法人・ユニット・サービスの階層を先に整理したい場合は、Big4の戦略部門を比較する記事を使う。見出しの数字を案件の課題・判断・成果へ広げるときは、コンサル転職の職務経歴書でプロジェクト実績を書き換える方法が役立つ。

10分後には、4部門を同じ「戦略コンサル」として眺めるのではなく、法人・部門・求人URLを固定した比較表が完成している。10分後には、自分の成果物と公開要件を0〜2点で採点し、第一志望1件、併願1件、見送り条件が決まっている。10分後には、第一志望向けに書き換えた職務経歴書の見出しと、併願先で差し替える一文を用意できている。

参考リンク

公式採用・サービスページ

競合媒体・転職支援メディア

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